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ソリューションコンセプトi³-Mechatronicsを実現するYRMコントローラ「YRM1030」を販売開始
― 自動化されたセルを容易に構築し、生産性の向上に貢献 ―

新製品2025年11月13日

 株式会社安川電機(本社:福岡県北九州市 代表取締役社長:小川 昌寛)は、自動化ソリューションにデジタルデータのマネージメントを加えたソリューションコンセプト「i³-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」を実現するコントローラソリューションを「iCube Control」として展開してきました。2024124日から販売を開始したYRMコントローラ「YRM1010」は、装置やロボットなどで構成されたセルを制御すると同時にデータを収集・解析し、その結果を制御にフィードバックする機能が好評をいただいています。このたび、YRM1010の後継モデルとして、セルを構築する機能とセルを制御する機能を更に強化した「YRM1030」を20251113日から販売開始しました。

 

  • YRMコントローラ YRM1030

    YRMコントローラ YRM1030

1.製品化のねらい

 当社は、IoTAIを活用した生産効率や品質の向上、トレーサビリティーの確保など、生産現場の進化に向けた取り組みに対して、「セルの制御」と「データの収集と活用」を実現するYRMコントローラ YRM1010を販売し、好評をいただいています。一方で、多くの生産現場では、装置単体は自動化されていても装置間のワーク搬送や段取り替え作業の多くがまだ人手によって行われています。この課題に対して、装置とロボットからなる自動化されたセルを容易に構築するための機能を新たに開発し、この機能を搭載した「YRM1030」を製品化しました。YRM1030と当社の得意とするロボットによって、お客さまのセルの自動化を推進し、その先の更なる付加価値の向上を実現します。

2.主な特長

・容易なセル構築

 多数の装置から構成される製造工程を、YRM1030とロボットによって装置間をつなぐことで、容易に自動化したセルとして構成することができます。セルを自動化することは単なる省人化に留まらず、その先の生産性向上を達成するための重要なステップの1つです。

 

・製造方法をデータで管理

 YRM1030は、生産品種ごとの製造工程と各工程の作業をレシピデータとして管理し、これに基づいてセル内の装置、ロボットを制御します。生産品種の追加や仕様の変更がある場合も基本的にレシピデータの追加や変更で済むため、プログラムの変更を最小限に抑えることができます。

 

・セル内のデータ収集

 セル内の装置やロボットのデータを統合・収集、時間を合わせて自動的にYASKAWA CockpitYCP)に格納します。

 

YCPで解析したデータを制御へフィードバック

 YCPでデータ解析した結果を、YRM1030の制御にフィードバックできます。それにより、セルの可働率や生産品の品質向上に貢献します。

 

・エンジニアリング環境として「YRM Studio」を提供

 直感的なユーザーインターフェースでセルの構築とレシピデータの作成をサポートします。

 

SLIO I/Oシリーズ対応

 SLIO I/Oは、種類が豊富かつ非常にコンパクトなI/O製品です。SLIO I/OYRM1030本体に直接取り付けることで、多彩なシステムが構築可能です。またSLIO I/Oは、各種ネットワークに対応した連結器のバスカプラを使うことでリモートI/Oとして分散配置も可能です。

3.製品仕様

CPUユニット

項目 仕様
  YRM1000シリーズ
YRM1030
略称 CPU-32
形式 JEYRM-CPX032-1
通信 I/F Ethernetポート×1
(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)
EtherNet/IPポート×1
(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)
最小RPI: 0.5ms
MECHATROLINK I/F MECHATROLINK-4/Ⅲ×2回線
  ポート数 2ポート(RJ-45タイプ)
伝送周期 62.5μs~ ポートごとに設定可
外部メモリ SDカードスロット×1
(SD, SDHC)
外形寸法 [mm] 50(W)×130(H)×130(D)
質量 [g] 550
冷却方式 自然空冷

 

・オプションユニット

通信ユニット

名称 略称 形式 概要
シリアル通信ユニット CM-SC01 JEYRM-CMX0SC01 RS-232C:1ポート、RS-422/485:1ポート
FL-net通信ユニット CM-FN01 JEYRM-CMX0FN01 FL-net:1ポート
(100BASE-TX /10BASE-T)
EtherNet/IP通信ユニット CM-EI01 JEYRM-CMX0EI01 EtherNet/IP:1ポート
(1000BASE-T /100BASE-TX /10BASE-T)
DeviceNet通信ユニット CM-DN01 JEYRM-CMX0DN01 DeviceNet:1ポート
PROFINET IO Deviceユニット CM-PN02 JEYRM-CMX0PN02 PROFINET IO Device:2ポート
PROFIBUS DPデバイスユニット CM-PB02 JEYRM-CMX0PB02 PROFIBUS DP:1ポート
CC-Link IEフィールドデバイスユニット CM-CF02 JEYRM-CMX0CF02 CC-Link IEフィールド:1ポート

 

カウンタユニット

項目 仕様
略称 PI-01C
形式 JEYRM-PIX001C
チャンネル数 2
入力回路方式
(YRM Studioで切替え)
● 5V差動: 最大周波数4MHz(1逓倍)、8MHz(2逓倍)、16MHz(4逓倍)
(RS422、内部回路絶縁+CH間絶縁)
● 12V: 最大周波数120KHz(1逓倍)、240KHz(2逓倍)、480KHz(4逓倍)
(12V±10%、9.5mA 電流ソース入力、フォトカプラI/F)
パルス入力方式
(YRM Studioで切替え)
● 符号方式(1逓倍/2逓倍)
● UP/DOWN方式(1逓倍/2逓倍)
● A/B方式(1逓倍/2逓倍/4逓倍)
カウンタモード
(YRM Studioで切替え)
● 可逆カウンタ
● インターバルカウンタ
● 周波数計測カウンタ

 

 

4.主な用途

YRM1030は装置やロボットから構成された自動化されたセルの構築に最適なコントローラです。

5.製品の位置づけ

  • i3-Mechatronicsが実践された工場のイメージ

    i3-Mechatronicsが実践された工場のイメージ

6.販売計画

(1)販売開始日 2025年11月13日(木)

(2)販売価格  オープン価格

 

本製品は20251119日(水)~21日(金)に開催されるIIFES2025(会場:東京ビッグサイト 東4ホール 小間番号4-02)へ出展いたします。

 

<通信ネットワークの商標に関する注記>

Ethernetは、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社の商標です。

EtherNet/IPおよび、DeviceNetは、ODVAの商標です。

FL-netは、一般社団法人日本電機工業会の商標です。

PROFINET、PROFIBUSは、PROFIBUS Nutzerorganisation e.V.の商標です。

CC-Link 、CC-Link IEフィールドは、三菱電機株式会社の商標です

 

 

 【お問い合わせ先】

株式会社 安川電機

営業本部 CRM戦略推進室 業務プロセス改革課

北條 玄静

TEL: 03-5402-4507

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