本社所在地である北九州市をはじめとして、当社が工場や事業拠点を有する地域を中心に、地域イベントへの積極的な参画やスポーツ振興、国内外のお客さまのご視察、産学官のコミュニケーションの場の提供など地域と共生・共創する社会貢献活動に取り組みます。
2023年2月、北九州マラソンが3年ぶりに開催されました。当社は本大会にスポンサーとして協賛しており、多くの安川グループの従業員とその家族がランナー受付やエイドステーションのボランティアに参加しました。当日はあいにくの天気でしたが、走ってくるランナーに向け、笑顔と拍手でエールを送り、大会の盛り上がりに貢献することができました。
「ギラヴァンツ北九州」は北九州市をホームタウンとする、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するプロサッカークラブです。1947年創部の三菱化成黒崎サッカー部が前身となり、2010年に九州地区ではロアッソ熊本に次いで5番目、福岡県ではアビスパ福岡に次いで2番目のJリーグ加盟クラブとなりました。当社は、ギラヴァンツ北九州のオフィシャルスポンサーとしてチームを支援しています。
棟方画伯と安川カレンダー
当社では昭和33年(1958年)から今日まで、棟方画伯の作品を題材にしたカレンダーを制作し、国内のお客さまにお届けし好評をいただいています。現在日本で作られている数多くのカレンダーのなかで、このような長期にわたって一人の画家の作品で統一しているものは他に例がありません。
西海道棟方版画
平戸呼子の柵
安川カレンダーは棟方画伯独自の作風による優れた作品での構成といった特色に加え、和紙への印刷による原画の美しさや持ち味の正確な再現性といった特色も持っています。また、この和紙に印刷した作品は台紙から剥がし、額装や表装することも可能ですので、一年が過ぎた後も楽しむことができます。
これまで数々の作品を安川カレンダーに使用してきましたが、その中でも特筆すべきものは、昭和46年の「西海道棟方板画」を皮切りとする、一連の「海道シリーズ」です。これは安川カレンダーのために棟方画伯と当社が一緒に企画・取材旅行をして制作されたオリジナル作品です。
制作にあたって特に大作を作ろうという気負いは、棟方画伯にはなかったそうです。夢中になって写生を楽しみ、景色を楽しみ、郷土の珍味を楽しむ。「とにかく取材旅行を楽しもう」、そのような想いがあったのでしょう。
当社と棟方志功画伯との出会い
棟方画伯の制作風景
棟方画伯との出会いは、昭和26年頃、当時の宣伝課長が棟方画伯の板画に大変興味を持ち、荻窪のアトリエを訪問したのが始まりです。その後当社の施設に飾る作品やPR誌のカットをお願いしながらお付き合いを重ねるにつれ、棟方画伯の優れた作品を題材にしたカレンダーの制作へと発展していきました。
ただ昭和26年当時、日本の画壇における版画の地位はさほど高いものとはいえず、棟方画伯も無名の作家に近かったようです。 ところが同年のスイス・ルガノ国際版画展にて「女人観世音」が日本人初の優秀賞を受賞し、昭和30年に「釈迦十大弟子」がサンパウロ国際美術展にて最高賞に選ばれるなど徐々に海外での評価が高まり、その後日本においても広く認められるようになりました。世界的な作家となられた後も、変わることなくお付き合いが続いたことは、当社の貴重な歴史・文化であり誉れであるといえます。
女人観世音板画巻 仰向妃の柵
スイス・ルガノ国際版画展にて優秀賞を受賞
釈迦十大弟子(一部) 舎利弗の柵
サンパウロ国際美術展にて最高賞を受賞
2022年9月10日に北九州ソレイユホールで開催された「読売日本交響楽団 北九州特別演奏会」に対し、特別協賛という形で支援いたしました。読売日本交響楽団創立60周年記念として開催された本演奏会は、常任指揮者であるセバスティアン・ヴァイグレ氏のタクトのもと、ピアニストの辻井伸行氏をお迎えし、レズニチェク 歌劇<ドンナ・ディアナ>序曲、ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番等が演奏されました。今後も、九州地区における文化活動の活性化に貢献していきます。
工場・事業所見学や社会体験の受け入れ、地域イベントへの参加などを通じて地域の皆さまと交流し、より良い関係づくりに努めています。
2015年6月1日に100周年記念事業の一環として北九州市の本社事業所にロボット村がオープンして以来、その中核施設である「安川電機みらい館」への来館者数が2022年12月に17万人を突破しました。将来を担う子どもたちの育成への思い、そして創業時から支えていただいている地域の皆さまへの感謝を胸に、当社についての理解を深めていただけるよう、案内スタッフをはじめ、従業員一同、来館者の皆さまへ当社の魅力をお伝えしています。
今後も、地域イベントへの積極的な参画や国内外のお客さまのご視察、産学官のコミュニケーションの場の提供など、会社と地域社会をつなぐ窓口としてロボット村を積極的に活用し、地域と共生する安川グループの実現に努めてまいります。
2022年4月28日に開館したスペースLABO(北九州市科学館)に、当社の展示コーナーが設置されております。ここでは当社のロボット3台が連携して小倉城や若戸大橋、JR門司港駅などの北九州市内の名所やみらい館を積木ブロックで組立て、街づくりを行うパフォーマンスを行っています。
当社の創業発起人である安川敬一郎氏の旧邸宅が、2022年4月1日より一般公開されました。2016年から当社が市と共同で「旧安川邸利活用事業」を実施し、2018年には北九州市有形文化財に指定され、現在は市内外の観光客が訪れる観光資源として活用しています。詳細は旧安川邸ホームページをご覧ください。
米国安川は、IMPACT Corporate Giving Program(以下、IMPACT)を設立し、会社主催のプログラムや取り組みを通じて寄付やボランティア活動の支援をしています。
地元の里親制度で、クリスマスにプレゼントがない子供向けのおもちゃを集めるなど、様々な活動を通じ地域の支援を行っています。
欧州安川では、ロシアによるウクライナ侵攻をうけ、難民の方とその家族、支援を必要とする子どもたちのために、ユニセフおよび国際赤十字に対し寄付を行いました。また、ドイツ、イタリア、スコットランド各拠点の従業員に働きかけ寄付を募り、この寄付金は、子どもへの支援としてセーブ・ザ・チルドレンに寄付されています。その他、ウクライナの人々に対する衣服等の寄付も実施しました。
従業員への寄付の呼びかけ
新型コロナウイルスの影響により上海がロックダウンした際には、ボランティアとしてPCR検査場や荷物運搬などのサポートに参加しました。
PCR検査場でのボランティア
インド安川では、女性と子供の教育へのサポートに重点を置き、さまざまな社会貢献活動を実施しています。
2022年は水の安定的な供給を目的とした、学校への太陽光発電システムの設置や、社会・経済的に恵まれない生徒たちに対する学校の設立サポートなど、多くの活動を実施しました。