社長メッセージ

常に世界一を目指す「技術立社」としての持続的成長を実現するとともに、新たなソリューションコンセプト「i3-Mechatronics 」を通じて、お客さまに新たな価値を提供します。

安川電機は1915年の創業以来、「電動機(モータ)とその応用」を事業領域に定め、その製品・技術により時代の先端産業を支えてきました。自らの技術をもって事業にあたるため「技術立社」を社是として、事業の基盤である”メカトロニクス*1”のコンセプトを世界に先駆けて提唱し、世界一・世界初の革新的な技術・製品の開発にこだわりながら、品質第一の経営を貫いてきました。当社のコア技術は、「モーション制御」「ロボット技術」「パワー変換」。メカの動きを精緻に制御する探求から生まれたこれらの技術と製品は、世界中のものづくりの品質と生産効率の向上に日々貢献しています。

また、事業はグローバルに拡大しており、ビジネス拠点は日本を含め世界30カ国、生産拠点は12カ国に展開し、地域の特性に合わせたグローカル経営*2を推進しています。当社の技術、製品、そしてサービスは、全世界のお客さまから高い評価と信頼をいただいています。

近年は人手不足や中国を中心とする人件費高騰を背景とした「自動化」「省人化」といった課題に対して、サーボやロボットなどの当社ソリューションへの期待が大きくなってきています。同時に、世界中の製造業でIndustrie 4.0*3の実現やIoT・AI(人工知能)の活用など産業の高度化が進む中、急速な変化が起こりつつあります。

そのような中、当社は2017年に、新しいソリューションコンセプト「i3-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス) 」を始動させました。「i3(アイキューブ)」は、integrated(統合的)、intelligent(知能的)、innovative(革新的)の3つの「i」を意味します。当社のサーボ、インバータ、ロボットを使ったこれまでのソリューションに加えて、機械・設備を実際に稼働させた後のデータ活用による生産性の向上、高い品質の確保・維持、そしてAIを活用した機械・設備の故障予知等による止まらないラインの実現といったソフト面でのデジタルデータソリューションを提供していきます。

2019年6月には、2015年に発表した長期経営計画「2025年ビジョン」の見直しを行いました。メカトロニクスを軸に、”工場自動化・最適化”と”メカトロニクスの応用領域”を事業領域に設定するとともに、経営目標についても営業利益を最も重要な経営指標として、質の向上を加速させることを明確にしています。
また、「2025年ビジョン」ではSDGsを経営戦略に取り入れ、事業を通じて広く社会の発展、人類の福祉に貢献するとした経営理念の実現に繋げることで、持続的な企業価値の向上を目指しています。例えば環境面では、当社のパワー変換技術が様々な産業における省エネや再生可能エネルギーの活用に貢献することでCO2削減に大きく寄与しています。
さらに、重点方策の一つに「デジタル経営の実現」を掲げています。2020年を「YDX(YASKAWA Digital transformation)元年」と位置付け、デジタル経営に向けた基盤構築を行います。従業員一人ひとりの働きを全社の利益に確実に繋げていくことがデジタル経営の本質です。この考え方をベースに当社グループの技術・生産・販売のあり方を変革させ、社会に対する価値創造の最大化を目指すことで、「2025年ビジョン」の目標達成とその先のさらなる成長を実現します。

ステークホルダーの皆さまにおかれましては、当社グループの持続的成長にご期待いただき、今後ともご支援を賜りますよう、お願い申しあげます。

  • ∗1 「Mechanism(メカニズム)」と「Electronics(エレクトロニクス)」を融合した概念。お客さまの機械装置と当社の電機品を融合し、より高い機能を発揮できるようにとの考えから安川電機が1960年代後半に世界に先駆けて提唱した。
  • ∗2 グローバルな発想の経営に加え、世界中どこでも地域に根ざしたベストな対応ができる体制
  • ∗3 ドイツ政府が提唱した第四次産業革命のコンセプト。インターネットなどの通信ネットワークを介して工場内外のモノやサービスを連携させることで、従来にはなかった新しい価値を創造し、新しいビジネスモデルを構築すること。

代表取締役社長 小笠原浩

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