社長メッセージ

ソリューションコンセプト「i3-Mechatronics」を通じてお客さまに新たな価値を提供し、グループ経営理念の実現に向けた持続的な企業価値の向上を目指します。

安川電機は1915年の創立以来、「電動機(モータ)とその応用」を事業領域に定め、その製品・技術により常に時代の先端企業を支え続けてきました。「技術立社」を社是として、事業の基盤である”メカトロニクス*”のコンセプトを世界に先駆けて提唱し、世界一・世界初の革新的な技術・製品の開発にこだわりながら、品質第一の経営を貫いてきました。

安川グループでは「事業の遂行を通じて広く社会の発展と人類の福祉に貢献する」というグループ経営理念を原点とし、世界中のものづくりの品質と生産効率を向上させることで、お客さまの経営課題や環境問題などの社会課題の解決に寄与しています。

近年は、労働力不足やコロナ禍での安定生産を背景とした「省力化」「省人化」といった課題に対して、当社の強みであるサーボやロボットなどの製品を通じて提供するソリューションへの期待が高まり、同時に、世界中の製造業でデジタルデータやAI(人工知能)を活用した経営や生産の高度化が進むなど、急速な変化が起こりつつあります。

そのような中、当社グループでは2017年よりソリューションコンセプト「i3-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」を提唱し実践しています。この「i3」は、integrated(統合的)、intelligent(知能的)、innovative(革新的)の3つの「i」を意味しており、当社のACサーボモータ、インバータ、産業用ロボットを使ったこれまでの自動化に加えて、機械・設備を実際に稼働させた際に生み出されるデジタルデータの活用に取り組んでいます。これにより生産性の向上、高い品質の確保、そして設備の故障予知等での止まらないラインを目指したソリューションでお客さまに新たな価値を提供してまいります。

またi³-Mechatronicsのコンセプトの社内的な実践として、当社グループの開発・生産・販売における機能の統合を推進しています。その取り組みの一つとして開発機能の統合において、2021年9月、開発・試作から生産ライン構築まで一貫した技術開発拠点となる「安川テクノロジーセンタ」を本格稼働させました。お客さまの要求に対してスピーディーに対応できる開発体制を整えるとともに、オープンイノベーションを進めることで、より競争力のある製品の開発を目指していきます。

長期経営計画の「2025年ビジョン」ではメカトロニクスを軸に、”工場自動化・最適化”と”メカトロニクスの応用”を事業領域に設定し、経営目標については営業利益を最も重要な経営指標として活動しています。なお、この目標達成の方策の一つとして、2020年からは「YDX(YASKAWA Digital Transformation)」を推進し、経営情報の見える化をはじめ安川グループの開発・生産・販売におけるグローバルデータの一元化を進めています。また、SDGsを経営戦略に取り入れ、持続的な企業価値の向上を目指しています。例えば環境面では、当社のパワー変換技術がさまざまな産業における省エネや再生可能エネルギーの活用に貢献することでCO2削減に大きく寄与しています。

2022年度は、今後拡大が見込まれる自動車のEV化、半導体、5G関連といった成長市場への取り組みを強化し需要を確実に捉えてまいります。そしてこれからも、グループ経営理念の実現に向けて、サステナブルな社会の発展に寄与するビジネスモデルの構築に邁進していきます。
ステークホルダーの皆さまにおかれましては、当社グループの持続的成長にご期待いただき、今後ともご支援を賜りますよう、お願い申しあげます。

  • ∗ 「Mechanism(メカニズム)」と「Electronics(エレクトロニクス)」を融合した概念。お客さまの機械装置と当社の電機品を融合し、より高い機能を発揮できるようにとの考えから安川電機が1960年代後半に世界に先駆けて提唱しました。

代表取締役会長兼社長 小笠原 浩

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