当社の技術は、三相誘導電動機の自社開発に端を発します。北九州の地の利を生かし、炭鉱用巻き上げ機用途などを始めとした炭鉱用電機品の製造販売を経て、産業の電動化・自動化を推進してきました。この事業は、システムエンジニアリング事業へとつながりました。
同時に工場の自動化へと視野を広げ、お客さまの機械の機能・性能を飛躍的に向上させるべく機械装置(メカニズム)に電子工学(エレクトロニクス)を融合させたメカトロニクスの考えをいち早く提唱しました。この考え方が、モーションコントロール事業、ロボット事業へと発展し、以来、電動機とその応用技術つまり「モーション制御」「ロボット技術」「パワー変換」を技術開発のコアにおいてきました。これらコア技術においては世界最高レベルの制御技術と自負しています。
さらにメカトロニクスでの自動化にデジタルデータ活用を加えて進化させたコンセプト「i3-Mechatronics」を社内外で実践しつつ、技術開発を次のステップへと進めています。
このコンセプトのもと、モーションと人工知能(AI)を組み合わせて自律的に動作する「AIロボティクス」に注力し、フィジカルAI領域における新たな自動化ソリューションの創出と社会実装を実現します。そのために、当社の優位性であるコア技術を更に進化させつつ、AIや通信・情報処理分野での技術連携を強化してまいります。
2021年度に、国内外を含めた安川グループの技術開発の中心拠点として「安川テクノロジーセンタ(YTC)」を本格稼働させ、各拠点に分散していた技術リソースを集約し、開発・設計から生産ラインの立上げまでを一気通貫で推進する技術開発体制を整備してきました。その体制が着実に機能し、製品開発のスピード向上や技術領域を横断した連携の深化など、グループの競争力向上に貢献する基盤として発展を続けています。
さらに、当社が取り組むDX「YASKAWAデジタルトランスフォーメーション」を活用し、社内外の技術情報をグローバルで共有するとともに、産学官連携による共同研究を推進し、社内外の“強み”を最大限に生かし、飛躍的な技術進化で世界初・世界一にこだわる技術開発を強化します。
グローバルな開発拠点の中心であるYTCを核として、オール安川の技術とオープンイノベーションにより世界に誇るメカトロニクス技術を応用し、お客さまの価値創造につながる技術開発を強化するとともに、サステナブルな社会の実現に貢献します。
これからも、安川電機の技術や製品にご注目ください。
執行役員
技術開発本部長
原 英則