技術論文 2022 No.3
車載用インバータのパワー密度向上のためのIGBTジャンクション温度の高精度推定技術

猪又健太朗 バローチュ ノールアーメル ゼイ恒彬 中道徳馬 森本進也

技術開発本部 基礎技術開発統括部 ドライブ技術開発部

2022年9月7日

 当社は,中国のEVメーカーである奇瑞新能源との合弁会社「奇瑞安川電駆動系統有限公司(CYE)」を設立し,2018年からモータドライブシステムを奇瑞新能源社製の車両に搭載し市場投入している。車載用モータドライブシステムには,走行距離拡大を背景とした小型軽量化が強く求められており,年々インバータのパワー密度が向上している。車載用インバータの小型化のためには,IGBTモジュールサイズの小型化による実装面積の縮小が効果的であるが,IGBTチップの通電電流密度が増加し放熱面積が小さくなるため,IGBTのジャンクション温度が上昇しやすくなる。そのため,高精度なIGBTジャンクション温度推定値に基づいた温度管理により,チップ能力を最大限まで利用するとともに,熱破壊も防止する必要がある。
 本稿では,車載用インバータのパワー密度向上に貢献する,高精度なIGBTジャンクション温度推定法を提案する。

 なお,本稿は「モータドライブシステム低コスト化のためのIGBTジャンクション温度推定法の高精度化」,電気学会研究会資料 半導体電力変換/モータドライブ合同研究会(SPC-21-119/MD-21-106, 2021年9月17日)を再編したものである。

目次

1.まえがき P1
2.検討対象としたIGBTモジュール P2
3.提案手法 P2
3.1半導体素子の損失推定器
P2
3.2熱抵抗行列モデル
P3
3.3熱時定数モデル
P3
3.4二自由度温度誤差補償器
P4
4.実機試験 P5
4.1定常状態での温度推定精度
P5
4.2過渡状態での温度推定精度
P5
5.むすび P6

続きは、安川電機 技術・
情報サイト(e-メカサイト)に
会員登録してご覧ください。

ご意見・お問い合わせは以下よりご連絡ください。

PAGE TOP