製品の品質と安全性について、安川グループ企業行動規準において以下の通り定め、お客さま本位の立場から安全と品質管理を徹底するとともに、お客さまの声に適時・適切に対応し、お客さまの信頼をさらに高めるよう継続的改善に努めています。
| マテリアリティ | サステナブルな生産性の高いものづくり |
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| 目指す姿 | 製品の安全・安心によりブランドイメージを向上する。 |
| 取組み[目標] |
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| 2024年度進捗 | • リスクアセスメント実施率:100% • グローバル適用拠点:インドでのCRM環境構築 |
*1 2024年4月目標を設定
*2 2025年4月目標を設定
お客さまに安心して当社製品をご使用いただくためには、源流での製品の安全性確保が最重要と考えています。そのため製品開発段階において、リスクアセスメントにより製品の安全性を十分作りこむことと、各種国際規格への適合や検証、安全性審査会などを行っています。
さらに、社内教育、PL(製造物責任)対応への啓発活動を実施し、「PLの芽」活動*3として社内・社外での安全性に関わる情報への問題意識を持ち、常により高い目標を目指した継続的な活動を展開しています。
*3 「PLの芽」活動とは、ヒヤリハット(事故には至らなかったもののヒヤリとした、ハッとした事例)や他社製品による事故情報などから、当社製品に内在している “PL問題の芽” を摘み取り、製造物責任を果たすための文化醸成、製品安全文化を育てる運動および、製品の安全性向上活動の総称です。
安川グループは、お客さまに最適なサービスを提供するため、各事業部に品質保証部を配置すると共に、品質情報を現地法人と共有しながらグローバルな品質保証体制を構築しています。
また、本社の品質サービス本部は、各事業部の品質保証部と連携し、安川グループ全体の品質保証活動最適化に向けて企画・推進を行っています。
そして、様々な活動を展開するにあたり、全社の経営基盤であるTQMに基づき、顧客価値最大化を目指します。
当社は製品の企画段階から、開発・量産・市場にいたる製品ライフサイクル全般で品質保証活動を展開しています。これらはISO規格をベースとした全社QMS体系でカバーしており、全社レベルから各事業部の製品やサービスの提供をおこなう実活動レベルまで展開しています。
製品実現段階においては過去に発生した開発・生産・市場問題の再発防止、FMEA・リスクアセスメント・各種安全規格対応による未然防止とそれらの徹底した検証の実行、生産段階では漏れのない試験と工程毎の品質状況監視で品質を確保しています。市場対応では、お客さまからのご指摘や不具合情報の一元化により早期発見・早期解決に努めています。
これらの中でも、製品安全やコンプライアンスに関する事項は、危機発生を防止するために特に重要度を上げて取り組んでいます。こうした未然防止活動とともに万が一の危機発生時には、全社一丸となった対応を可能にするため、PL委員会、コンプライアンス委員会を全社組織として設置し、品質保証部門と協業して活動をおこないます。また、これらの品質活動状況及び監視指標については定期的に経営会議で報告を行い、全社的に共有し取り組みの加速・改善につなげています。
「壊して始まる壊れない製品づくり」をキャッチフレーズに、開発設計段階で部品レベルまたは製品レベルにおける熱、振動をはじめとし、腐食性ガス、粉塵、オイルミストなどあらゆるストレスによる独自の限界試験や耐環境試験を実施しています。また、電子部品の内部構造評価などから信頼性を短時間で評価できる良品解析技術の開発にも取り組んでいます。

HALT(Highly Accelerated Limit Test)による限界試験

FIB-SEM (Focused Ion Beam Scanning Electron Microscope)を利用した良品解析
お客さまからの不具合情報は品質情報システムにより、オンラインで収集・分析し、品質改善活動に反映しています。特に、再発防止からの水平展開、新製品開発での未然防止活動につなげています。
お客さまに安全・安心な当社製品をご使用頂くために、安全な製品の中核となる「電気安全」「EMC(電磁両立性)*4」を軸に、国際安全規格・法律への遵守に努めるとともに、機能安全技術・認定試験所を有効活用し、国際安全規格対応をシームレスかつ、コンカレントエンジニアリングで実施し開発品質・スピードを最適化する取り組みを行っています。
当社の取り組み
・2017年度本社にEMC試験棟を新設し、米国試験所認定協会A2LAより公的試験所資格ISO/IEC 17025を取得し、テュフラインランドおよびテュフズード任命試験所として登録しました。
・機能安全技術については、内部有識者による「機能安全基礎教育」や外部講師を招いての「機械安全教育」などの機能安全に関する教育プログラムを企画・実施して、技術担当者の知識向上に努めています。
これらの活動により、製品の開発期間の短縮だけでなく、さらに安全・安心なメカトロニクス製品をお客さまにスピーディーに供給することができるようになります。
*4 EMCとは、Electromagnetic Compatibilityの略。日本語では電磁両立性、電磁環境両立性とも呼ばれます。自身の電気・電子機器が動作することで発する電磁妨害波が、他の機器の動作、システムに対しても悪影響を与えず、また他の機器、システムからの電磁妨害を受けても自身が影響なく正常動作の継続を確保することです。

EMC試験棟の内観
製品の性能を最大限に引き出し、安全にご使用いただくためには、何よりも確かな基礎知識が不可欠です。そこで、お客さまにインバータ、サーボ(汎用)製品についてモーションコントロールスクールを、ロボット製品についてロボットスクールを開催しています。講習には、インストラクターが直接説明にあたる学校形式の「トレーニング」とインターネットを使って受講できる「eラーニング」の2つの形態があります。詳細は、e-メカサイトでご案内しています。
当社製品と機械との適合性確認および、機械・設備の能力引き上げのため、当社技術者による調整や試運転業務を提供しています。あわせて、予防保全の支援、不具合発生時の調査・修復などアフターサービスについても、当社グループ全体でグローバルに対応しています。
通常のサービスが対応できなくなった場合でも、お客さまの設備・装置を継続して稼働させるために、最適なサービスをご提供し続けます。標準のアフターサービスに加えて、リエンジニアリング、リニューアル、リサイクルなどから、最適な方法を選択して、お客さまの装置を支えるサービスを継続いたします。