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伝送効率4倍を実現した新世代の産業ネットワークMECHATROLINK-4対応のACサーボドライブ「Σ-7シリーズ」、マシンコントローラ「MP3000」の販売開始
―「i3-Mechatronics」によるデジタルデータソリューションを強化ー

新製品2020年1月20日

 株式会社安川電機(本社:福岡県北九州市 代表取締役社長:小笠原 浩)は、長期経営計画「2025年ビジョン」で「新たな産業自動化革命の実現」を掲げ、生産現場の視える化などデジタルデータソリューションによって生産性の向上や止まらないラインの実現を図るソリューションコンセプト「i3-Mechatronics」を提唱しています。このたび、i3-Mechatronicsの「integrated(統合的)」強化のため、従来のMECHATROLINK-Ⅲ(以下、M-Ⅲ)と比べて伝送効率が4倍のMECHATROLINK-4(以下、M-4)に対応したACサーボドライブ「Σ-7シリーズ」(M-4対応Σ-7サーボパック)、およびマシンコントローラ「MP3000シリーズ」(M-4対応MP3000シリーズ用モーション制御モジュールSVF-01、 M-4対応64点入出力モジュールMFD2310)の3製品を販売開始しました。

 M-4対応のこれらの製品は、M-Ⅲと比較して伝送周期は4分の1、取得データサイズは1.6倍、データ量は5倍、接続局数は2.5倍を実現しています。生産現場の設備や装置から検出されるビッグデータの種類や量を大幅に向上させることで、故障予知や稼働状態監視などを実現し、お客さまの製品品質の維持に貢献します。

 

1.主な特長

 M-4対応製品では、従来のM-Ⅲとアプリケーション互換を確保することでM-Ⅲ対応製品の持つ高機能、高性能、高信頼性、使いやすさを維持しつつ、伝送効率の改善などによって、より多くのデータ通信を行うことが可能です。

 

2.定格・仕様

(1) M-4対応Σ-7サーボパック

サーボパック形式 SGD7S-□□□□ R70A R90A 1R6A 2R8A 3R8A 5R5A 7R6A 120A 180A 200A 330A



最大適用モータ容量[kW] 0.05 0.10 0.20 0.40 0.50 0.75 1.0 1.5 2.0 3.0 5.0
200V 連続出力電流[Arms] 0.66 0.91 1.6 2.8 3.8 5.5 7.6 11.6 18.5 19.6 32.9
最大出力電流[Arms] 2.1 3.2 5.9 9.3 11.0 16.9 17 28 42 56 84
主回路 三相:AC200V AC200V~240V -15%~+10% 50/60Hz
制御回路 単相:AC200V AC200V~240V -15%~+10% 50/60Hz
サーボシステム機能 回生処理機能 回生抵抗外置き 回生抵抗内蔵

 

サーボパック形式 SGD7S-□□□□ 470A 550A 590A 780A



最大適用モータ容量[kW] 6.0 7.5 11 15
200V 連続出力電流[Arms] 46.9 54.7 58.6 78.0
最大出力電流[Arms] 110 130 140 170
主回路 三相:AC200V AC200V~240V -15%~+10% 50/60Hz
制御回路 単相:AC200V AC200V~240V -15%~+10% 50/60Hz
サーボシステム機能 回生処理機能 回生抵抗外置き

 

(2)M-4対応MP3000シリーズ用モーション制御モジュールSVF-01

■JAPMC-MC2330-E の通信仕様

項目 仕様
通信回線数 1 回線
通信ポート(コネクタ)数 2 ポート
終端抵抗 不要
接続形態 カスケード,スター,カスケード・スター混在
伝送距離 局間最大 50 m
伝送方式 4B/5B MLT-3
局種別 マスタ,同期マスタ,帯域マスタ
マスタ
機能
通信形態 MECHATROLINK-4(1:N 同期)
伝送速度 100 Mbps
伝送周期 125 µs / 250 µs / 500 µs / 1ms
リンク通信バイト数 ・ サーボ:48 バイト, 80 バイト(応答側のみ)
・ I/O:16 バイト/ 32 バイト/ 48 バイト/ 64 バイト
接続局数 最大 21 局(サーボは最大 16 軸)
メッセージ(マスタ機能) あり(選択)
リトライ機能 あり(選択)
対応スレーブ機器 サーボパック, I/O
イベントドリブン通信 あり
対応プロファイル ・ M-4 標準サーボプロファイル
・ M-4 標準 I/O プロファイル

 

■M-Ⅲ モーション制御モジュールとの違い

項目 M-4 モーション制御モジュール M-Ⅲ モーション制御モジュール
形式 JAPMC-MC2330-E JAPMC-MC2320-E
略称 SVF-01 SVC-01
通信プロトコル MECHATROLINK-4 MECHATROLINK-Ⅲ
通信回線 1 回線 1 回線
通信ポート 2 ポート 2 ポート
終端抵抗 不要 不要
伝送速度 100 Mbps 100 Mbps
伝送周期と
接続局数
125 µs 11 局(サーボ 11 軸)*1 4 局(サーボ 4 軸)*2
250 µs 21 局(サーボ 16 軸)*1 8 局(サーボ 8 軸)*2
500 µs 21 局(サーボ 16 軸)*1 14 局(サーボ 14 軸)*2
1 ms 21 局(サーボ 16 軸)*1 21 局(サーボ 16 軸)
1.5 ms
2 ms
リトライ機能 あり あり
スレーブ機能 なし あり
伝送距離 局間 最小制限なし
総延長 50 m × 局数*3
局間 最小 20 cm
総延長 100 m × 局数*3

*1 スター接続の場合、使用するスイッチングハブの性能により最大局数が減少する可能性がある。

*2 JEPMC-MT2000-E(ハブモジュール)を使用したスター接続による最大接続数。

*3 接続する機器の仕様に依存する。

(3) M-4対応64点入出力モジュールMFD2310

項目 仕様
形式 JEPMC-MFD2310-E
通信プロトコル MECHATROLINK-4
入力形式 +24VDC シンク/ソース
入力点数 64点(32点×2)
出力形式 +24DVC シンク
出力点数 64点(32点×2)
入出力表示LED 32点(切り替え式)
ステータス表示LED 3点
LED選択ロータリスイッチ 1個(8点式)

MECHATROLINKアドレス
ロータリスイッチ

2個(16点式×2)
ディップスイッチ なし
供給電源 +24VDC,400mA

 

3.販売計画

 販売開始日:2020120

 販売価格 :オープン価格

4.過去の関連ニュースリリース

 IoTやAIを活用した新しいものづくりの実現をサポートする新たな産業用モーションネットワークを開発

 https://www.yaskawa.co.jp/newsrelease/product/35053

 

 

 なお、本製品は、2020212日(水)~14日(金)に開催される「第4回スマート工場EXPO」(会場:東京ビッグサイト 西4ホール ブースNo.23-55)へ出展いたします。

 

【お問い合わせ先】

 株式会社安川電機

 モーションコントロール事業部

 事業企画部 事業企画課 伊五澤亮太

 TEL: 04-2962-5470 FAX: 04-2966-0746

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