新着情報

　株式会社安川電機（代表取締役会長兼社長 津田 純嗣）は、各用途に最適化した特長ある産業用ロボットを他社に先駆けて開発してまいりました。このたび、更なる高付加価値を生み出す新形アーク溶接ロボット、スポット溶接ロボットのラインアップに2機種を追加し、5月9日より発売開始いたします。

　昨今の製造現場は高効率・低コストのライン構築に対するニーズが高まっています。そうした中、省スペース化、高速化、可搬質量アップにより更なる用途最適化を実現した新形溶接ロボットを開発しました。
　本製品により、ロボットの高密度配置によるライン短縮、サイクルタイム短縮による生産性向上、そして可搬質量アップや動作範囲の拡大により、お客様のニーズにお応えする高付加価値製造ラインの実現に貢献いたします。

（１）アーク溶接ロボット　MOTOMAN-MA2010
可搬質量アップ、動作範囲拡大、高速化を実現した新形アーク溶接ロボット

１．溶接工程に応じた最適な艤装*1が可能
従来機種に比べ約3倍の可搬質量（従来機種：3kg→新機種：10kg）を実現し、これまで大型機種で対応していた各種センサを搭載可能です。また、サーボフィーダユニット＊2を中空アーム内に内蔵できるため、溶接治具との干渉を気にすることなく溶接箇所へ進入することができます。

２．世界最高クラスの動作速度を実現
従来機種に比べ、各軸速度を最大で12％アップさせました。
特にエアカット*3区間での高速化が図れるため、溶接箇所への移動距離が長い用途、アプローチ回数の多い用途でサイクルタイムを短縮化でき、生産性を格段に向上させます。

３．クラス最大リーチにより最適な溶接姿勢を確保
従来機種に比べ最大リーチを106mm拡大（従来機種1904mm→新機種2010mm）しました。それにより、溶接箇所に対して最適な溶接姿勢が取りやすくなり、溶接品質の向上に繋がります。
また床置きだけでなく、天吊り・壁掛け設置の場合にも広域な動作範囲を確保することができます。

（２）スポット溶接ロボット　MOTOMAN－MS100
高速化と高密度配置を更に極めたスポット溶接ロボット

１．100kg可搬クラスのスポット溶接ロボットを新規ラインアップ
既存ラインアップ（可搬質量：80kg、165kg、210kg）へ新たに100kg可搬ロボットを追加しました。　　
動作速度、動作範囲共にクラス最高の能力を備えており、生産性向上へ寄与します。構想されるラインに対して、豊富なラインアップの中から最適なロボットを選定いただけます。

２．高密度配置を可能とする小形・スリムボディ
既存の80kg可搬スポット溶接ロボットと同サイズの小形・スリムボディを実現しました。小形・軽量スポット溶接用電動ガンと組み合わせることで、高密度配置＋最適タクトで生産性の高い製造ラインの構築が可能です。

３．可搬質量のアップと省線化を実現
可搬質量100kgを実現したことにより搭載可能となるスポットガンの選択肢を拡大し、ATC*4によるガンチェンジも可能になりました。
また艤装ケーブルのモジュール化、パワーケーブルの省線化（従来機種：2本→新機種：1本）により、メンテナンス性を向上しました。

・MOTMONA-MA2010：　自動車、機械関連部品などを主としたアーク溶接用途
・MOTMOAN-MS100 ：　自動車業界向けのスポット溶接用途

（１）販売開始　　　2014年5月9日
（２）販売価格　　　オープン価格
（３）目標販売台数　MOTOMAN-MA2010 2000台/年
　　　　　　　　　　　　MOTOMAN-MS100 1000台/年

MOTOMAN-MA2010、MS100は4月23日(水)から26日(土)にかけて東京ビッグサイトにて開催される「2014国際ウエルディングショー」に出展します。

*1 艤装：ロボット本体に、溶接等の用途に必要な器具やセンサの取付け、ケーブルの配線を施すこと
*2 サーボフィーダユニット：極低スパッタ対応用溶接ワイヤ制御ユニット（オプション）
*3 エアカット：ロボットが持つ溶接トーチが、溶接箇所から次の溶接箇所、または待機位置等に空間移動する動作
*4 ATC: Auto tool changer

【お問い合わせ先】
株式会社安川電機
ロボット事業部
グローバルマーケティング部
濱澤 基弘
TEL：093-645-7703
FAX：093-645-7802