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装置内組込みに最適な超軽量ハンドリングロボットMOTOMAN(モートマン)-MHJ
- 人の作業領域内で共同・協調作業が可能 -

新製品2011年10月4日

 株式会社安川電機(取締役社長 津田 純嗣)は、装置内に設置しワークのセットおよび取り出しや、研究開発などの教育用途に最適な超軽量ハンドリングロボット「MOTOMAN-MHJ」を開発し、2011年10月5日より発売します。

  • https://www.yaskawa.co.jp/wp-content/uploads/2011/10/162_top_1.jpg

1.製品化の狙い

 1kg程度の搬送物ハンドリングを位置決め精度・動作頻度・耐環境性などの厳しい条件なしに自動化したいとの要求は様々な分野で散在しています。こうした要求においては、自動化機構のためのスペースが小さい、設置のための強度の確保が難しいといった課題により、ロボットによる自動化が進みにくい状況がありました。そこでロボットの適用範囲の更なる拡大を目指し、単純な軽作業向けの小形・超軽量ロボットを開発いたしました。
 また、ロボットの軽可搬質量と本体超軽量化により、ロボット駆動モータ出力を低く抑え、周囲の安全面におけるリスクを大幅に低減しています。これにより、人との共存・協調作業による効率化や、状況に応じた安全設備の簡略化*が可能になり、スペースの有効利用を実現し、適用の利便性がさらに向上しています。

2.主な特長

(1)小形・超軽量・小容量パワー
 ロボット本体質量は15kg、アーム最大リーチ545mmを達成し、可搬質量1kgクラスの小形ロボットにおける最軽量・最長リーチ(当社調べ)を実現しています。さらに、設置方法は、床置き・天吊りにも対応しており、小形・超軽量との相乗効果で、自由なレイアウトによるスペースの有効利用が可能です。
 また、ロボットパワーをミニマムに抑えており、ロボットの動作範囲へ人の侵入を防ぐ安全柵の設置が不要*です。人とロボットが同一領域内で作業でき、人とロボットの共存・協調作業や、ロボット動作を近くで観察する教育用途にも最適です。

 

(2)ハンドリング用途に最適な小形・高速オープンコントローラFS100
 外形寸法(突起部含まず)W470×H200×D420(mm)、容積39.5Lとコンパクト設計で、場所を取りません。さらに、お客様が独自に新たな機能を開発・組み込むためのツールも準備しており、オープンコントローラとしてお客様の利便性・独自性も向上しています。また、ホストコンピュータやPLC等の外部機器接続用に各種通信機能も準備しています。

 

(3)機能開発ソフトウエアMotoPlus(モートプラス)を準備
 お客様がパソコンなどの外部開発環境で、ロボットコントローラFS100で動作する独自の命令・機能などのアプリケーションを開発できる支援ソフトです。お客様のシステムとの親和性向上、独自ノウハウの機能化、市場ニーズへの素早い対応が行えます。ビジョンシステムとのデータ通信機能や、そのデータを使ったロボットの補正動作機能の作りこみなど様々な応用展開が可能になります。

3.主な用途

医薬系・化学系の検体の搬送用
研究・開発などの教育用
展示デモ・ゲームなどのエンターテイメント用

4.販売計画

(1)販売開始  2011年10月5日
(2)販売計画  100台/年
(3)販売価格  オープン価格

 

【語句説明】 *「安全設備の簡略化」「安全柵の設置が不要」
当社は安全設備の簡略化を推奨するものではありません。
産業用ロボットについては、労働安全規則等により安全確保のため様々な指針が示されておりますが、駆動用原動機が80W以下のものは除外されています。MOTOMAN-MHJは除外条件に合致しており、安全設備の簡略化が可能ですが、使用状況に応じた安全確保の処置をお願いいたします。

 

[お問い合わせ先]
株式会社安川電機
ロボット事業部 
事業企画部  
安高(アタカ)博之
Tel(093)645-7703 
Fax(093)631-8140

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