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MECHATROLINK-III対応ボードタイプコントローラMP2101Tをラインナップ

新製品2009年11月5日

 株式会社安川電機(取締役社長 利島 康司)は、高速・高機能のオープンモーションネットワークMECHATROLINK-IIIに対応したマシンコントローラ MP2000シリーズのボードタイプコントローラMP2101Tを、2009年11月10日から販売を開始いたします。

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1.製品化のねらい

 産業機械装置分野では、生産性の向上や、生産ラインに合わせた柔軟なシステム対応が常に求められており、機械を制御するモーションフィールドネットワークに対しては、高速化や装置の大型化に伴うシステム構成の柔軟性、接続距離の延長など高性能・高機能化が求められています。
 当社はモーションコントロールに最適な通信方法としてMECHATROLINKを提唱し、現在主流となっているMECHATOROLINK-IIは業界のデファクトスタンダードとして普及しております。このような状況の中、市場の更なる要求に対して、標準化団体であるMECHATROLINK協会より新しい高性能・高機能な通信仕様としてMECHATORLINK-IIIが策定され公開されました。
 この新しい仕様に対して当社は、09年10月にMECHATORLINK-III対応モーション制御モジュールSVC-01を他社に先駆けていち早く製品化し、お客様に提供してきました。
 このたび、MECHATORLINK-IIIに対応したパソコンベースでのモーション制御に最適なコントローラとしてCPUを高速化し、性能を高めたMP2101Tを製品化しMP2000シリーズに加えました。従来からのMPシリーズと合わせてMECHATORLINK-IIIで構築できる制御システムの形態の自由度を高めました。

 MP2101Tの主な特長は以下のとおりです。

 

 1)最速で最高のモーションシステムをオープンな環境で実現
 2)パソコンと高い親和性
 3)通常のボードコントローラでは実現できないI/Oや通信対応の高い拡張性
 4)最高性能のサーボと接続し、豊富なアクチュエータをサポート
 5)アプリケーション互換でシステム構成の変更が容易
 6)統合エンジニアリング環境の提供
 7)高速多軸制御・高精度化を簡単に実現
 8)自由な接続形態
 9)セルフコンフィグレーションによる簡単セットアップ

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2.主な用途

 パソコンベースのシステム構成を必要とし、高速・高応答性を追及する装置で、サーボ軸数が多いアプリケーションを必要とする機械・システムに対して有効です。特に、補間制御に加えて、電子カム、電子シャフト機能が必要な多軸機械に最適です。 

 

 (1) 半導体製造装置:スクリーン印刷機、液晶検査装置
 (2) 電子部品組立て機:ICハンドラ、インサータ
 (3) 食品包装機:ラベリングマシン、充填機
 (4) 金属加工機:バネ製造機、サーボプレス
 (5) ロボット:取り出しロボット
 (6) 印刷機械:オフセット印刷機、グラビア印刷機

3.販売計画

 (1) 販売開始 2009年11月10日 予定
 (2) 販売計画 5000台/年
 (3) 販売価格 オープン価格

 

【補足資料】 主な特長の詳細

 

(1)最速で最高のモーションシステムをオープンな環境で実現
 オープンモーションネットワークMECHATORLINK-IIIに対応し、最速なモーション制御を可能としました。これをパソコンに装着することによりMECHATORLINK-III対応ノードへの高速なアクセスが可能となります。
 これにより、機械・システムの動作をさらに高速化することが可能となり、生産性が格段に向上します。従来、制御の高速化においつかず、パルス列やアナログで制御し、ネットワーク化できなかった機械・システムにも適用が可能となります。

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(2)パソコンと高い親和性
 ボードタイプマシンコントローラMP2101Tは、パソコンに装着して使用するために、モーションAPIを活用してC言語やBASIC言語でプログラミングすることによりWindows上のユーザアプリケーションを簡単に作成することが可能です。

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(3)通常のボードコントローラでは実現できないI/Oや通信対応の高い拡張性
 通常のボードコントローラでは、I/Oの拡張性がなく、各種オープンネットワークへの接続ができず問題になりますが、MP2101Tは、専用のラック拡張用I/Fボードを装着すると、最大3ラックまで拡張のベースユニットを接続でき、MP2000シリーズのすべてのオプションモジュールを装着し、使用することが可能です。最大24のオプションモジュール装着可能で、以下のシステム拡張が可能となります。
 (a)最大で256軸までの制御が可能 (モーションモジュール15枚装着時)
 (b)様々なオープンネットワークへの接続(Ethernet, Devicenet, PROFIBUS, EtherNet/IP,
   FL-Net)
 (c)各種I/O接続 

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(4)最高性能のサーボと接続し、豊富なアクチュエータをサポート
 当社のACサーボΣ-VシリーズとMECHATROLINK-IIIによる接続が可能です。これにより、最高性能のサーボ制御が可能となり、機械・システムに最適なアクチュエータを選択可能となります。
 Σ-Vシリーズは、位置決め整定時間の大幅短縮(整定時間0~4ms、当社従来品比 1/12以下)と高精度位置決めを実現しています。これは、業界最高レベルのサーボ応答性(速度周波数応答:1.6kHz)と高分解能エンコーダ:100万パルス/rev (20bitエンコーダ)を標準搭載することにより実現可能としています。
 また、産業用途機械・システムの機械の構造や要求される性能に合わせて豊富なモータ、アクチュエータを品揃えしており、回転形モータとしては、小容量から中容量までミドルイナーシャ(中慣性)とローイナーシャ(低慣性)のモータを品揃えし、ダイレクトドライブモータ、リニアモータとの接続も可能にしており、産業用途機械・システムの駆動部の全てをカバーしています。
 また、IOシステムは、当社のIO製品のほか、MECHATROLINK協会のパートナーメンバの特長ある製品が適用可能です。

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(5)アプリケーション互換でシステム構成の変更が容易
 装置によって、パソコンベースのシステムからモジュラタイプのコントローラを使用したシステムなどへ装置に最適になるように構成を変えたい場合があります。通常ボードタイプのコントローラではC言語など特殊な言語で開発されているため、モジュラタイプのコントローラにシステム構成を変更する場合は、ユーザアプリケーションをはじめから作り直す必要があります。MP2000シリーズでは、どのタイプのコントローラでも、ユーザアプリケーションは互換であるので、コントローラのタイプを変えても、変更の必要がなく、そのままユーザアプリケーションが動作します。

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(6)統合エンジニアリング環境の提供
 MP2101Tを装着しているパソコンで、MECHATROLINK-IIIによるネットワーク接続しているすべてのサーボのエンジニアリングが可能となりました。これにより、従来、パソコンを各サーボに接続し、エンジニアリングしていた作業がなくなります。サーボの軸数が増えるほどその作業効率があがります。

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(7) 高速多軸制御・高精度化を簡単に実現
 MP2000シリーズの高速多軸制御・高精度化はMECHATROLINK-III接続のシステムでも、継承しており、機械のタクトタイム短縮、高精度化を実現します。また、位置・速度・トルク制御への対応、制御モードのオンライン切り替え機能に加え、最大256軸の完全同期制御を実現しています。
 これにより機械・システムに最適な制御が可能となり、装置のタクトタイムの向上や精度の向上を実現します。

 

 

(8) システムにあわせた自由な接続形態
 MECHATROLINK-IIIによるネットワーク接続形態として、カスケード接続とスター接続が可能となりました。
 また、従来、MECHATROLINK-IIでは最大接続距離がトータル距離で50mであったのに対して、MECHATROLINK-IIIによるネットワーク接続では、局間で100mまで伸ばすことができます。また、局間ごとの距離の制限しかなくトータル距離の制限はありません。また、最小距離がMECHATROLINK-IIでは、50cmであったのに対して、MECHATROLINK-IIIによる接続では、20cmまで短くすることが可能です。これにより機械・システムにあわせたネットワーク接続構成が可能となりました。

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(9) セルフコンフィグレーションによる簡単セットアップ
 「簡単」をコンセプトに、モーションネットワーク MECHATROLINKに接続されたサーボユニットやI/O機器を自動認識し、自動的にセットアップする機能をMECHATROLINK-IIIでもサポートしています。MECHATROLINKのスレーブ機器を接続するだけで接続のセットアップは完了しますので、すぐに使用可能になります。

 

-お問い合わせ先-
株式会社 安川電機
モーションコントロール事業部 
営業企画部 マーケティング課
桑村 竜太郎
TEL: (04)2962-5823
FAX: (04)2962-5913

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