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厚板の高速・高品質な溶接に最適な500A級新型アーク溶接電源
MOTOWELD-X500を開発
― 自動車のシャシ/フレームや足回り部品の高速・高品質溶接を実現 ―

新製品2018年4月24日

 株式会社安川電機(本社:福岡県北九州市 代表取締役社長:小笠原 浩)は、自動車業界でニーズが高まっている厚板の高速・高品質な溶接に最適なロボット用新型アーク溶接電源MOTOWELD-X500を開発しましたのでお知らせいたします。

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    MOTOWELD-X500

1. 開発のねらい

 近年、自動車業界では、シャシ/フレームの高張力鋼板(ハイテン)の採用など、車体の軽量化・高剛性化に向けたさまざまな取り組みが進められています。そのため、溶接作業の現場では、高速な連続溶接が求められるとともに、溶接継手の精度低下への対応が課題とされています。

 当社はこうしたニーズにお応えするため、高出力でありながら連続した溶接が可能で、かつスパッタの低減を実現する二次側遮断回路を採用した新型アーク溶接電源MOTOWELD-X500を開発しました。

 

2. MOTOWELD-X500の主な特長

(1) 高出力で連続した溶接が可能

 MOTOWELD-X500は電流域500Aで定格使用率160%、350Aでは定格使用率100%に対応しており、高出力で連続した溶接が可能です。

 高速な連続溶接が必要とされる自動車のシャシ/フレームといった厚板のアーク溶接ラインなどの高負荷な溶接工程にも適用可能です。また、厚板やハイテンの使用に伴うスプリングバッグや部品形状の複雑化に起因する継手精度の低下対策として有効な高速GAP溶接2も可能で、お客様の生産性向上に貢献します。

1定格使用率:定格電流で使用した場合の全時間(休止時間含む)に対する通電時間の比率

2GAP溶接:GAP=継手隙間のあるワークの溶接に必要な幅広いビード形状を形成する溶接法

 

(2) 二次側遮断回路採用によるスパッタ低減

 溶接電源MOTOWELD-X350でも採用した二次側遮断回路を搭載。短絡時のスパッタ発生を抑制します。

 

(3) シンクロウェルディング機能3やスパッタを極限まで低減するEAGL工法4も適用可能

溶接電源MOTOWELD-X350をベースにしたアーク溶接パッケージMOTOPAC-WL300/-WL300+の特長を継承した、溶接電源MOTOWELD-X500用アーク溶接パッケージMOTOPAC-WL400/WL400+を準備しています。ご好評いただいているシンクロウェルディング機能やEAGL工法も適用可能で、高品質溶接の市場ニーズにもお応えします。

*3シンクロウェルディング機能:ロボット動作と波形制御の完全同期により、溶接トーチ角度変化に応じて適切な溶接波形調整を 自動で行い、スパッタ発生を抑制する機能です。

*4EAGL工法:当社モータ制御技術によりスパッタの発生を極限まで抑制する技術です。

シンクロウェルディング機能の概要

シンクロウェルディング機能の概要

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    サーボトーチ

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    サーボトーチ用制御ボックス

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    EAGL工法の概要

3. 主な用途

 自動車シャシ/フレーム、足回り部品などのアーク溶接

4.今後の予定

 2018年6月製品化予定

 

 ※本製品は、2018国際ウエルディングショー(425日(水)~428日(土)、東京ビッグサイト 東1ホール 小間番号E1026)に出展いたします。

 

 

【お問い合わせ先】

株式会社 安川電機

ロボット事業部 事業企画部 営業推進課

宇郷 徳昭

TEL:093-645-7703

FAX:093-645-7802

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