新製品2017年11月13日
株式会社安川電機(本社:福岡県北九州市 代表取締役社長 小笠原 浩)は、35~600kgの中大型可搬質量でハンドリング、スポット溶接やプレス間搬送といった用途向けに産業用ロボットMOTOMANの全29機種を新たに開発・製品化しましたので、お知らせいたします。
当社では、様々な業界や用途での使用に応じて最適化した特色あるロボットを開発し、お客様の製造現場の自動化・生産性向上に貢献すべく、他社に先駆けて多くの製品ラインアップを市場へ提供してまいりました。2016年9月に、新たな制御方式を採用し、世界各地で異なる電圧や安全規格へ対応できる新型ロボットコントローラ YRC1000をMOTOMAN小型機種に適用し販売開始しています。
このたび、新型ロボットコントローラ YRC1000への対応ロボットの更なる充実を狙って、中大型可搬質量の新規29機種をリリースいたします。これらの幅広い製品ラインアップにより、お客様の多様な生産ライン構成に関するご要望への対応力・適応力が向上し、高効率・高付加価値を追求した次世代の生産ライン構築への包括的なソリューションを提供します。
<新開発機種>
| 
 No.  | 
 機種名  | 
 主な用途  | 
 可搬質量  | 
 最大リーチ  | 
 備考  | 
|---|---|---|---|---|---|
| 
 1  | 
 MOTOMAN-GP35L  | 
 ハンドリング  | 
 35  | 
 2,538  | 
 
  | 
| 
 2  | 
 MOTOMAN-GP50  | 
 ハンドリング  | 
 50  | 
 2,061  | 
 
  | 
| 
 3  | 
 MOTOMAN-GP88  | 
 ハンドリング  | 
 88  | 
 2,236  | 
 
  | 
| 
 4  | 
 MOTOMAN-GP110  | 
 ハンドリング  | 
 110  | 
 2,236  | 
 
  | 
| 
 5  | 
 MOTOMAN-GP110B  | 
 ハンドリング  | 
 110  | 
 2,236  | 
 7軸タイプ  | 
| 
 6  | 
 MOTOMAN-GP180-120  | 
 ハンドリング  | 
 120  | 
 3,058  | 
 
  | 
| 
 7  | 
 MOTOMAN-GP120  | 
 ハンドリング  | 
 120  | 
 2,044  | 
 
  | 
| 
 8  | 
 MOTOMAN-GP165R  | 
 ハンドリング  | 
 165  | 
 3,140  | 
 棚置きタイプ  | 
| 
 9  | 
 MOTOMAN-GP180  | 
 ハンドリング  | 
 180  | 
 2,702  | 
 
  | 
| 
 10  | 
 MOTOMAN-GP200R  | 
 ハンドリング  | 
 200  | 
 3,140  | 
 棚置きタイプ  | 
| 
 11  | 
 MOTOMAN-GP215  | 
 ハンドリング  | 
 215  | 
 2,912  | 
 
  | 
| 
 12  | 
 MOTOMAN-GP225  | 
 ハンドリング  | 
 225  | 
 2,702  | 
 
  | 
| 
 13  | 
 MOTOMAN-GP250  | 
 ハンドリング  | 
 250  | 
 2,710  | 
 
  | 
| 
 14  | 
 MOTOMAN-GP280  | 
 ハンドリング  | 
 280  | 
 2,446  | 
 
  | 
| 
 15  | 
 MOTOMAN-GP400  | 
 ハンドリング  | 
 400  | 
 2,942  | 
 
  | 
| 
 16  | 
 MOTOMAN-GP400R  | 
 ハンドリング  | 
 400  | 
 3,518  | 
 棚置きタイプ  | 
| 
 17  | 
 MOTOMAN-GP600  | 
 ハンドリング  | 
 600  | 
 2,941  | 
 
  | 
| 
 18  | 
 MOTOMAN-SP80  | 
 スポット溶接  | 
 80  | 
 2,236  | 
 
  | 
| 
 19  | 
 MOTOMAN-SP100  | 
 スポット溶接  | 
 100  | 
 2,236  | 
 
  | 
| 
 20  | 
 MOTOMAN-SP100B  | 
 スポット溶接  | 
 100  | 
 2,236  | 
 7軸タイプ  | 
| 
 21  | 
 MOTOMAN-SP165-105  | 
 スポット溶接  | 
 105  | 
 3,058  | 
 
  | 
| 
 22  | 
 MOTOMAN-SP110  | 
 スポット溶接  | 
 110  | 
 2,044  | 
 
  | 
| 
 23  | 
 MOTOMAN-SP150R  | 
 スポット溶接  | 
 150  | 
 3,140  | 
 棚置きタイプ  | 
| 
 24  | 
 MOTOMAN-SP165  | 
 スポット溶接  | 
 165  | 
 2,702  | 
 
  | 
| 
 25  | 
 MOTOMAN-SP185R  | 
 スポット溶接  | 
 185  | 
 3,140  | 
 棚置きタイプ  | 
| 
 26  | 
 MOTOMAN-SP210  | 
 スポット溶接  | 
 210  | 
 2,702  | 
 
  | 
| 
 27  | 
 MOTOMAN-SP235  | 
 スポット溶接  | 
 235  | 
 2,710  | 
 
  | 
| 
 28  | 
 MOTOMAN-PH130RF  | 
 プレス間搬送  | 
 130  | 
 3,474  | 
 
  | 
| 
 29  | 
 MOTOMAN-PH200RF  | 
 プレス間搬送  | 
 200  | 
 3,505  | 
 
  | 
(1)豊富なラインアップによる幅広い適用範囲
様々な製造ライン工程に適用可能な豊富なラインアップを取りそろえており、お客様の生産性向上に貢献します。(「3. 主な用途」を参照)
(2)ロボットの出しうる最高速度で動作
最高速度動作指定(VMAX機能)により、直線動作時の最高速度制限を撤廃。ロボットの教示位置・姿勢に応じて、直線動作可能な最高速度を自動計算して動作します。これにより、従来の最高速度制限以上の高速度で動作することが可能となり、ロボットの動作時間を短縮します。
(3)動作速度変化によらず軌道は1本
新たな軌跡制御の採用により、軌跡誤差を最小化(当社従来比 80%向上)しているため、テスト運転・プレイバック時も動作速度変化によらず同じ軌跡で動作可能です。
(4)セットアップ時間の短縮と省配線
従来機種では2本必要だったロボットとコントローラ間の接続ケーブルが1本のみ※1となりました。これによりセットアップの際の配線時間を大幅に短縮するとともに、配線の少ないすっきりとした設備を実現します。
※1 MOTOMAN-GP400/GP400R/GP600については、接続ケーブルが2本(従来機種:3本→新機種:2本へ減少)、またMOTOMAN-PH200RFについては、接続ケーブルが3本(従来機種:6本→新機種:3本へ減少)になります。
(5)メンテナンス性の向上
マニピュレータ内部の通信線の断線や各軸サーボモータのエンコーダ異常が発生した際には、プログラミングペンダント上に異常アラーム(該当ロボット軸の通信エラー)を表示し、異常箇所を特定しやすくなりました。また、通信線の断線時の仮復旧や異常箇所特定のための仮配線を行えるマルチポートが各部位に標準搭載※2されており、仮復旧・仮配線にかかる時間が短縮できるなど、メンテナンス性にも非常に優れています。
※2 機種によってマルチポートの設置場所が異なる場合があります。
(6)電源回生による省エネ効果
今回販売開始する中大型機種に対応した新型ロボットコントローラYRC1000には、電源回生機能が標準搭載されており、お客様の生産現場での省エネに貢献します。特に、PHシリーズなどハンドリング用途の大型ロボットでの電源回生効率が高く、省エネ効果を発揮します。※3
※3 ロボット機種や用途、またお客様の生産現場での稼働状況によって省エネ効果は異なります。
(7)海外電圧(380V~480V)にトランスレスで対応可能に
新型コントローラYRC1000に内蔵されている電源変圧回路により、海外電圧(380V~480V)にトランスレスで対応可能です。これにより、コントローラの大幅な小型化・軽量化を実現しており、また海外でご使用される際に変圧器(トランス)不要で設置できるため、お客様の海外での生産現場の省スペース化および効率化に貢献します。
(8)スポット溶接電動ガン用サーボモータのラインアップ拡充およびバッテリレス化(MOTOMAN-SPシリーズのみに適用)
従来型のスポット溶接電動ガン用サーボモータ(容量:1.5kW、2.0kW)に加えて、容量2.5kWのサーボモータを新たに開発。これにより、昨今の自動車生産ラインおける自動車ボデーの軽量化に伴う、ハイテン材やアルミ材などの高加圧スポット溶接への対応力が格段に向上しました。またMOTOMAN-SPシリーズ対応の電動ガン用サーボモータは、当社新開発のバッテリレスエンコーダの採用によりバッテリレス化を実現しており、生産性・メンテナンス性の向上に貢献します。
(1)GPシリーズ
| 
 可搬質量:35~120kgのハンドリング用途  | 
| 
 可搬質量:165~280kgのハンドリング用途  | 
| 
 可搬質量:400~600kgのハンドリング用途  | 
(2)SPシリーズ スポット溶接用途
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 可搬質量:80~235kg (6軸)ガンのスポット用途   | 
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 可搬質量:100kg (7軸)ガンの広範囲スポット用途  | 
(3)PHシリーズ プレス間搬送用途
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 可搬質量:130〜200kgのプレス間搬送用途   | 
2017年11月7日(火)より順次販売開始
オープン価格
なお、これらの当社ロボット製品の新機種については、2017国際ロボット展 (日時:11月29日(水)~12月2日(土)、場所:東京ビッグサイト)に出展※4いたします。
※4 東4ホール 小間番号IR4-47にて5機種を出展予定
【お問い合わせ先】
株式会社安川電機
ロボット事業部 事業企画部
営業推進課 梅村 建介
TEL:093-645-7703
FAX:093-645-7802
主な新機種の製品画像




















