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塗装用途オープナーロボットMOTOMAN-MPO40を販売開始
- 塗装ロボットとの組合せで生産性の高い塗装ラインを構築 -

新製品2021年7月15日

 株式会社安川電機(本社:福岡県北九州市、代表取締役社長:小笠原 浩)は、塗装ブース内で塗装ロボットと協調しながらエンジンフードなどの開閉を行う塗装用途オープナーロボットMOTOMAN-MPO40(可搬質量40kg、最大リーチ4550mm) の販売を開始します。

  • https://www.yaskawa.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/MPO40.png

    MOTOMAN-MPO40

1.製品化のねらい

 自動車ボディーの塗装時には、エンジンフードやテールゲートの開閉を行い、それらの外側、内側を効率よく均一に塗装する必要があります。

 従来は、塗装ロボットの先端部に、塗料を吹き出す塗装用ガンと、エンジンフードなどを開閉するハンドの両方を装備した塗装ロボットで対応していましたが、開閉を行っている間は塗装作業ができなくなります。また、塗装作業ができない時間帯をカバーするために塗装ロボットを増やせば、ロボット同士の干渉を回避するために塗装範囲が制限されてしまいます。

 そこで、塗装ブース内で塗装ロボットと協調しながらエンジンフードなどの開閉を行う塗装用途オープナーロボットMOTOMAN-MPO40を製品化しました。

 MOTOMAN-MPO40は、大型化するエンジンフードやテールゲートを上下へ開閉するのに充分な可搬質量40kgを確保しています。また、壁掛設置ができることから、塗装ブースの上方へ設置することで、空間を有効に活用でき塗装ロボットとの干渉も避けることができます。さらに、最大リーチが4550mmと長いため、走行機構なしで自動車ボディーへの作業が可能です。これらの特長により、塗装ブースの塗装作業の効率化やコンパクト化を実現します。

  • https://www.yaskawa.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/MOTOMAN-MPO40.jpg

2.主な特長

1)高密度配置を可能とするロボット構造

 壁掛設置方式の採用により、塗装ブース側面または上方へのロボット設置が可能です。塗装ロボットの近くで動作しつつ、塗装ロボットの作業領域に入らないことで、作業効率の向上と高密度配置を実現します。これらにより、塗装ブースのコンパクト化やラインの短縮が可能で、ランニングコストの低減および環境性向上へも貢献します。

 

2)広い動作範囲

 最大リーチ4550mmにより、自動車ボディー前後にあるエンジンフードから、テールゲートまでのアクセスが可能です。また、ライン上にとどまっている、あるいはライン上を移動している自動車ボディーに対して走行機構なしで開閉動作を行うことができます。さらに、上下ストローク2000mm以上を確保しており、近年販売台数を伸ばしているSUVタイプの車両など、テールゲートの開口可動域が広い自動車ボディーであっても、高い位置までテールゲートを引き上げることで内側の塗装が容易となります。

 

3)各地域の防爆仕様に適合

 塗装ブース内では、噴霧された塗料への引火により爆発事故が発生してしまいます。そのため、塗装ブース内で使用される機器については、防爆仕様の適用が法律により義務付けられています。本機種は、日本国内での防爆仕様の認証を得ています。またお客さまのご要望に応じて欧州、米国、アジア等の海外防爆仕様の認証取得を行っていきます。

3.主な用途 

 自動車ボディーの塗装支援

 

4.販売計画

(1)販売時期  2021715日(木)

(2)販売価格  オープン価格

 

 

 【お問い合わせ先】

株式会社 安川電機 

ロボット事業部 事業企画部 営業推進課

安高 博之

TEL:093-645-7703

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