新製品2025年11月27日
株式会社安川電機 (本社:福岡県北九州市 代表取締役社長:小川 昌寛) は、産業用低圧・高圧向け更新ニーズに対応した三相200V級太陽光発電用パワーコンディショナ「Enewell-SOL P3H 9.9kW/10kW」を、日本市場において販売開始します。

Enewell-SOL P3H 9.9kW/ 10kW
2012年のFIT(再生可能エネルギー固定買取制度)導入以降、太陽光発電設備は急速に普及しましたが、設置から10年以上が経過した現在、パワーコンディショナの更新需要が本格化しています。特に、当社製品Enewell-SOL P2A(2014年発売)およびP2H(2015年発売)は、2025年にJET認証※1期限を迎えるため、後継機種の投入が急務となっています。
さらに、近年は系統連系技術要件※2の変更、EMI規制※3強化など、更新時に求められる条件が複雑化しています。こうした課題に対応し、既設設備のスムーズな置換えを可能にするため、最新の規格に準拠した新機種 Enewell-SOL P3H を開発しました。本製品は自家消費の市場にも適用できるよう、既存製品にはなかった自家消費機能も追加しています。
※1 日本の第三者機関である一般財団法人 電気安全環境研究所(JET)が実施する、太陽電池発電システムや蓄電池システムの系統連系保護装置等の安全性と性能を認証する制度。
※2 発電設備や需要設備を電力会社の電力系統に接続する際に、電力の安定供給や電力品質を確保するために守るべき技術的な基準。
※3 電子機器が発する不要な電磁波(ノイズ)が他の機器や通信に悪影響を与えないようにするための規制。太陽光発電システムにおいては、防災行政無線等へ影響を与えるおそれがあることから、総務省より各自治体等へ、CISPR11(第6.2版)に適合した装置を選定するよう、通達が出されている。
Enewell-SOL P3Hは、Enewell-SOL P2A/P2Hの後継機種として、同等の外形サイズ・取付仕様を維持しつつ、最新の系統連系技術要件に対応します。JET認証も取得済みで、更新作業を円滑に進めることが可能です。
さらに、自立運転機能を標準搭載し、非常時の電源確保にも対応します。
(1)低圧連系に適した仕様
①系統連系技術要件対応で低圧JET認証取得(CISPR11 第6.2版対応)
低圧連系で求められる新型能動方式に対応した製品として、JET認証を取得しているため、電力会社との系統連系協議をスムーズに進めることができます。
また、最新のJET認証では、近年要求の高まっているEMI対応についても、CISPR11 第6.2版の試験内容を含んでいます。
②絶縁トランス内蔵
日本の低圧三相配電線で一般的な灯動共用のトランスに、外部カップリングトランス等を設けずに直接接続可能です。一般に対地の浮遊容量が多いとされるフィルムタイプ等の特殊な太陽電池でも、安心して接続できます。
(2)10kW級既設パワーコンディショナの更新に適した仕様
①9.9kWと10kWの2容量をラインアップ
FIT制度開始当初に需要の高かった9.9kWと10kWの2容量展開により、設備容量変更の手続きをせずに、パワーコンディショナの更新が可能です。
②既存製品のP2A/P2Hと同等の外形サイズ
P2A/P2Hと同等の外形サイズにより、設置場所の再検討をせずに置換えが可能です。取付ねじ位置も同一です。また、PV1000からの置換え用途には、別売オプションとしてアタッチメントを準備しています。
③幅広い入力電圧範囲
P2Aと同等の広い入力電圧範囲により、太陽電池回路の組替えなしで置換えが可能です。
④大出力の自立運転機能を標準搭載
P2A/P2Hと同様に、自立運転でも系統連系時と同等の出力容量(三相200V線形負荷時)を確保でき、単相での使用も可能です。
⑤他社製品の更新にも対応
他社製品の置換えも別売オプションのアタッチメントを使用することで容易に対応できます。
(3)高性能・高信頼性
①高効率
Full SiC構成かつDAB(デュアルアクティブブリッジ)回路の採用で、絶縁型でありながら高効率を実現しています。
②高速自家消費制御を標準搭載
P3シリーズとして、既存製品のP3A多機能品と同等の高速自家消費制御を搭載しています。P3A機種と混在しての自家消費制御も可能です。
③重塩害対応
IP55相当のアルミニウム筐体と外部ファンレスで、重塩害地域へも適用可能です。
④主回路電解コンデンサレス
主回路にはフィルムコンデンサを使用し、一般的に寿命が短いとされる電解コンデンサを使用していません。
太陽光発電用パワーコンディショナ 三相200V級絶縁型
9.9kW、10kWの計2機種
適合規格
・系統連系規程 (JEAC9701-2024)
・小出力太陽光発電用パワーコンディショナ(JIS C 8980 : 2020 )
・工業、化学および医療用機器–高周波雑音特性–限度値および測定方法 ( CISPR11(第6.2版))
・ FIT制度下で導入された既設設備の更新
・ 低圧連系を中心とした小規模から中規模の三相太陽光発電システム
・ 対地浮遊容量の大きい太陽電池や、N極接地が必要な太陽電池を用いた三相太陽光発電システム
・受注開始: 2025年11月27日
・販売価格: オープン価格
【お問い合わせ先】
株式会社安川電機
インバータ事業部 ソリューション戦略部 環境エネルギー機器企画課
今西 健一
TEL:0930-23-5246