技報安川電機

Vol.68 No.1 2003年の技術の成果

[システムエンジニアリング事業]
開発製品

写真:独 INTERLIFT 2003ブース
独 INTERLIFT 2003ブース

(1)下水処理高度化システム

 下水による環境汚染を防止するために下水処理,管理の高度化システムが求められている。当社では,下水処理場における窒素・りん除去運転を低消費電力でかつ安定に行うための設計や運転方法の検討が容易となる支援システムツールとして下水水質シミュレータ「AquaNavi」を製品化し,販売を開始した。

 また,下水処理水の再利用が叫ばれる中,簡単設置,省スペース,省メンテナンスを特長とするコンパクトな「オンサイトオゾン水処理装置」を開発した。イニシャル,ランニングコスト両面においてメリットを発揮できる構成となっている。

(2)システムドライブ機器

 マトリクスコンバータ技術は,AC電源を直接VVVF電源に変換できる技術である。電源高調波の発生を規定内に収め,電力回生機能による省エネ及び主回路電解コンデンサレスのため省メンテナンスといった優れた特長を従来のインバータと比べて容易に実現できる。このたび,この技術をエレベータ用ドライブへ適用した薄形タイプのMRL(Machine Room Less)ドライブ制御システムを開発した。本ドライブは,IPMモータを駆動できるようになっており,現在エレベータ巻上機への普及が急速に進みつつあるIPMモータと組合せることで,最適のドライブシステムを構成できる。

 また,当社はIPMモータをエレベータや圧縮機など本モータの特長を最大限にいかせる分野へ適用してきたが,グローバル展開と機種展開による拡販が進み,販売台数は2003年12月時点で早くも累積生産台数3万台を突破した。

 これらのエレベータ用ドライブシステムを2003年10月14~17日,ドイツのアウグスブルクで開催されたINTERLIFT 2003に出展し,当社のドライブシステムの提案が注目を集めた。

※技報安川電機より抄録を記載