技報安川電機

Vol.62 No.1 1997年の技術の成果

研究・開発
高齢者・障害者用食事搬送自動ロボットシステム

高齢者・障害者用食事搬送自動ロボットシステム
高齢者・障害者用食事搬送自動ロボットシステム

 21世紀には,高齢者数の増加と若年労働力の不足により,深刻な介護者不足が予想されており,サービスや介護補助などを行う人間共存形ロボットへの期待は年々大きくなっている。

 このような背景のもと,当社では医療福祉機器研究所,富士通株式会社と共同で,医療福祉施設において食事の配膳・下膳業務を代行するロボットの開発を行っている。本ロボットシステムの目的は,食事の配膳・下謄の自動化を行うことにより,介護者を食事時間帯の配膳・下膳作業から解放することと,人間的な対面介護に集中できる環境を作ることにより介護の質を向上させることである。

 開発においては,人間や障害物と接触しても大丈夫な安全性,親しみやすさや簡単なコミュニケーションを行う親和性,人間の生活環境を自由に移動し作業を行う自律性の3項目の実現に重点を置いている。また,'98年度には,ロボットシステムを完成させ,実際の医療福祉施設において評価試験を行う予定である。

注)本研究開発は,新エネルギー・産業技術総合開発機構から委託研究「高齢者・障害者用食事搬送自動ロボットシステム」をとおして行っている。

※技報安川電機より抄録を記載