CTOメッセージ

安川テクノロジーセンタ(YTC)を核として、お客さまの価値創造につながる技術開発を強化します。

小川 昌寛

 当社の技術は、三相誘導電動機の自社開発に端を発します。北九州の地の利を活かし、炭鉱用巻き上げ機用途などを始めとした炭鉱用電機品の製造販売を経て、産業の電動化・自動化を推進してきました。この事業は、システムエンジニアリング事業へとつながりました。
同時に工場の自動化へと視野を広げ、お客さまの機械の機能・性能を飛躍的に向上させるべく機械装置(メカニズム)に電子工学(エレクトロニクス)を融合させたメカトロニクスの考えをいち早く提唱しました。この考え方が、モーションコントロール事業、ロボット事業へと発展し、以来、電動機とその応用技術つまり「モーション制御」「ロボット技術」「パワー変換」を技術開発のコアにおいてきました。現在では世界最高レベルの制御技術と自負しています。

 当社は、長期経営計画「2025 年ビジョン」に掲げる「新たな産業自動化革命の実現」に向け、メカトロニクスでの自動化にデジタルデータ活用を加えて進化させた新しいコンセプト「i³-Mechatronics」を推進し、技術開発を加速させています。

 2021年度、変化する市場ニーズへの対応力をより一層強化するため、国内外を含めた安川グループの核となる新たな技術開発拠点「安川テクノロジーセンタ(YTC)」を本格稼働しました。
各拠点に分散していた技術者を集約し、開発・設計から生産ラインの立上げまで、一気通貫した技術開発体制を構築しました。また、当社が取り組むDX「YASKAWAデジタルトランスフォーメーション」を活用し、社内外の技術情報をグローバルで共有するとともに、産学官連携を加速させる共同研究の推進により、社内外の“強み”を最大限に生かし、飛躍的な技術進化で世界初・世界一にこだわる技術開発を強化します。

 グローバルな開発拠点の中心であるYTCを核としてオール安川の技術とオープンイノベーションにより、世界に誇るメカトロ技術を応用し、お客さまの価値創造につながる技術開発を強化するとともに、サステナブルな社会の実現に貢献します。

 これからも、安川電機の技術・製品にご注目ください。

代表取締役社長
技術開発本部長
小川 昌寛

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