
株式会社安川電機(取締役社長 中山 眞)は、下水処理水質を高精度で予測できるシミュレーショ ンソフトAquaNaviを製品化しました。窒素・りん排出規制や温暖化抑止のための省エネなど、今後強まる規制に対処するためのツールとして自治体やコンサルタント会社に9月21日から販売を開始します。豊富なキャリブレーション機能と使いやすいインターフェイス画面により、現場へのシミュレーションの普及を促進し、水環境の健全化と地球温暖化抑止に貢献します。 |

シミュレータ画面サンプル
1.製品化のねらい
水環境保全への要求が高まる中、閉鎖性水域に対して第5次水質総量規制が施行されており、今後下水処理場の放流水質に対する規制が一段と厳しくなります。下水処理場では、窒素・りん除去が可能な高度処理プロセスの導入(施設の改造)および運転方法の変更などが検討されています。 一方、京都議定書発効により下水処理場の電力消費削減も課題となっていますが、これまで事前検討の手段がなく、窒素・りん除去のためにエネルギー消費が多くなりがちでした。 このような相反する規制の強化に対応するために、下水道関係者からは、設計や運転方法の事前検討を机上で簡単にできる支援システムが求められています。当社は、これらの要求に応える有力なツールとなる「下水水質シミュレータ AquaNavi」を開発しました。このソフトは当社と東京都下水道局殿と(株)日水コン殿とで共同開発したもので、国際水学会(IWA)が提唱した活性汚泥モデルASM No.2d*1を採用しています。 |
2.特長
2.1 豊富なキャリブレーション機能により高精度なシミュレーションを実現 以下のように豊富なキャリブレーション機能を備え、下水処理場毎に最適な水質シミュレーションを可能としました。 (1) モデルパラメータ*2自動設定 (2) 流入水分画 (3) 無酸素ゾーンの設定 (4) 最終沈殿池で脱窒した硝酸濃度の設定 2.2 風量計算による省エネ支援機能 ブロワの消費電力は処理場の大部分を占めるといわれていますが、好気槽のDOは余裕を見て高めに設定されていることがあります。AquaNaviでは、水質を維持しつつDO(すなわち風量)をどこまでさげられるかなど、ブロワの省エネ運転に活用できます。これにより処理場の電力量と二酸化炭素の排出量を低減できます。 2.3 操作を簡単にするHMI
(1) シミュレーションを行うプラントを自動作成により簡単に構築できます。 3.主な用途 (1) 施設の設計検討(現状施設の処理能力、設計変更、特に高度処理対応のアップグレードなど) 4.販売計画
(1) 販売開始:2003年9月21日 [文中語句説明] *1 IWA活性汚泥モデルASM No.2d: *2 モデルパラメータ: *3 流入水の有機物濃度: *4 STOWA: なお本ソフトは東京ビッグサイトで開催される下水道展'03東京 [ 2003年7月22日(火)~25日(金) ] に出展します。 |
| [お問い合わせ先] |
| 株式会社 安川電機 |
| システム工場 技術部 新規事業担当 |
| 課長 杉井 隆造 |
| Tel. (0930) 25-2108 |
| Fax. (0930) 23-3402 |